ストレージ機器販社のエヌ・シー・エル・コミュニケーション(NCLC、織田博靖社長)がストレージとセキュリティを統合した事業に着手する。第一弾としてセキュリティとストレージ機能を搭載したアプライアンス製品を8月初旬に発売した。同製品の市場投入で、2006年度(07年3月期)の売上高を20億円(前年度比60%増)と見込む。

 NCLCの主力ビジネスは、ストレージとセキュリティのディストリビューションで、米メーカーブランドの製品を主流としている。昨年度までは、対象顧客が異なっていることから、各分野に分けて製品を販売していたが、「今後は、企業データの増加に対応し、そのデータを保護できる製品を提供していかなければならない」(織田社長)とみている。その方針に沿って、情報の改ざん防止が可能なストレージ製品「Assureon」を8月に発売した。

 同製品は、パソコンであらかじめ改ざんを防ぎたいデータを指定すると、そのデータを自動的にストレージに保存することが特徴。米ネクサン・テクノロジーズが開発し、NCLCが販売代理店として国内に市場投入することになった。「2008年度にJ─SOX法が施行される予定であるため、内部統制や情報保護を強化したい企業を中心に需要を掘り起こしていく」方針。具体的な販売台数などを掲げていないものの、「今年度の全社売り上げとして見込んでいる20億円に大きく寄与する」としている。

 ストレージとセキュリティを組み合わせた製品販売に着手したのは、「各分野で獲得してきたシステム案件の規模を拡大させる」ことが狙い。単なる製品販売だけでなく、「SIerとの協業でストレージとセキュリティを統合した情報管理ソリューションの提供が可能になる」という。

 今後は、「情報管理市場でマーケットシェアを拡大することに力を入れる。この市場は7000億円規模といわれており、シェア1%を獲得するだけでも売上規模を大幅に拡大できる。得意分野の事業統合で新しい領域に進むことが企業の成長につながる」としている。