ネクストコム(山本茂社長)は、3か年の中期経営計画を発表し、2005年度(06年3月期)に443億円だった売上高を08年度(09年3月期)に575億円まで引き上げる方針を掲げた。売上増に向け、まずは今年度中にサーバー販売に着手、08年度までにアプリケーションソフトを含めたSIを手がける考えだ。

 今年度通期の連結業績予想は、売上高が468億円(前年度比5.6%増)と増えるものの、経常利益は20億3000万円(同25.5%減)と大幅に減少する見通し。利益減は、ネットワーク機器の販売が厳しいことから、今年度第1四半期の経常利益がゼロだったことが大きな原因だ。

 山本社長は、「売り上げが伸びても利益が確保できない厳しい状況に立たされている」と認める。しかし、「利益悪化の根本的な原因はネットワーク構築に固執しているため。業績を伸ばすには事業領域を広げなければならない。今年下期から基盤をつくり、来年度からの業績アップにつなげる」としている。新規事業に着手することで08年度には売上高575億円、経常利益34億円を目指す。

 具体的には、次世代ワイヤレス規格「WireLess Mesh」を搭載した製品の拡販を本格化。ネットワーク機器メーカーのノーテルネットワークスと協業し、地方自治体に対してワイヤレスネットワークシステムの導入を促していくほか、RFIDベースの監視システムや、トークンデバイス活用の金融機関向けワンタイムパスワード本人認証システム、シンクライアントシステムなどを提供していく。

 ネットワーク機器販売は、価格競争が激しくなっていることから、「すでに成熟期に入っている。これまでのネットワーク構築を主力としていたビジネススタイルを変革しなければ生き残れない。他社との差別化を図るため、今後はネットワークとサーバーを切り分けない総合的なシステムを提供していくことが重要になる」という。

 そのため、今年度末までにサーバー販売に着手する計画を立てており、「まずはサン・マイクロシステムズなど外資系メーカーと話を進めている。来年度以降は、国内企業の製品も売っていく」という。サーバー販売の基盤を固め、「08年度までにはERPやCRMなどのアプリケーションソフトの販売も行い、サーバーソリューションの提供を拡大していく」としている。