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PFU 08年度に売上高1300億円へ 輪島新社長が業績目標を明示

2006/08/28 17:59

週刊BCN 2006年08月28日vol.1151掲載

 スキャナ開発・販売や電子文書ソリューションなどを手がけるPFUのトップに、6月24日に就いた輪島藤夫社長は、業績目標について年率10%ずつ売上高を伸ばし、2008年度(09年3月期)には1250-1300億円を目指す方針を示した。スキャナの販売を海外、日本市場ともに拡大させるほか、機器製造・開拓委託サービス「ProDes(プロデス)」をさらに成長させることを力を注ぎ、業績の拡大を狙う。

 PFUの昨年度業績は、売上高が933億円、経常利益が31億2000万円。(1)スキャナ開発・販売のイメージビジネス(2)「プロデス」(3)電子文書システム開発・販売などのソリューションビジネスの3事業で構成しており、売上高はイメージビジネスが238億円、プロデスが158億円、ソリューションビジネスが331億円。3事業のうち、もっとも大きい伸びを期待しているのがプロデスで、情報KIOSK端末やパネル型コンピュータ開発の需要増を見込んでいる。プロデスの年成長率は21.7%を予定、08年度には285億円の売上高を計画している。

 一方、売り上げ規模が最大のソリューションビジネスは、成長率でみるとP3事業のうちもっとも低い5.7%で、08年度には391億円を見込む。電子文書の管理システムなどを武器に、「内部統制や日本版SOX法対応システムの需要を取り込む」(輪島社長)考えだ。また情報システムの運用サービスも強化する方針で、ITIL(ITサービス管理・運用規則に関するガイドライン)資格取得者を増やす考えで、現在の40人から06年度には150人体制まで拡大させる計画も示している。

 輪島社長は、69年3月に東京電機大学工学部電子工学科を卒業した後、同年にユーザック電子工業(現PFU)に入社。97年に取締役、02年6月からは専務取締役を務め、今年6月24日に代表取締役社長に就任した。
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