コア(井手祥司社長)は、IT資産管理ソフト「アイタム・スキャン」のASPサービス提供に着手する。現段階ではハードメーカーとの協業や同ソフト技術のOEM提供などを進め、ASP化のサービスモデルの確立を模索している。2007年度(08年3月期)早々には、自社でASPサービス提供を開始したい考えだ。

 コアは、ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズと協業し、コアのIT資産管理ソフトと、シスコシステムズのネットワーク機器との連携を可能にした。両社は、企業のデータ資産の漏えいを防ぐ検疫システム「ITAM-NAC」として提供している。ほかにも、プリンタメーカーに同ソフトの技術をOEM提供するなど、複数のハードメーカーにOEMで提供しているという。井手社長は、「協業やOEMでアライアンスを組んだハードメーカーは、当社のIT資産管理ソフトをASPで提供している。こうしたアライアンスを生かし、自社でもASPで提供する体制を整える」としている。

 ASPサービスに着手するのは、業績不振が続いているため。IT資産管理ソフト販売が中心の「プロダクトソリューション事業」は、06年度第1四半期に売上高が6億8500万円(前年同期比31.3%増)と伸びたものの、営業損失が1億1200万円(前年同期は2000万円)と赤字幅が拡大。これは、ソフトの低価格化が影響し、「販売本数が増えても、利益が確保できない状況が続いているため」という。

 また、同社の主力事業である「エンベデッドソリューション事業」が落ち込んでいることも新サービス開始を迫られている要因。同事業は、売上高が29億1600万円(前年同期比4.9%増)と成長したが、不採算案件の発生で営業利益が8600万円(同51.4%減)と大幅に減少している。

 井手社長は、「エンベデッドだけでなく、自社ブランドの製品販売やサービス提供を強化していかなければならない」と認識しており、「利益率の高いASPサービスは、事業の柱のひとつとして確立していきたい」との意向を示している。