【ソウル発】ハナロテレコムが運営するTVポータルサービス「ハナTV」の商用サービスが8月から始まった。インターネットとTVをつなげて利用するハナTVは映画やドラマ、ニュース、娯楽番組など多様なプログラムを好きな時間に見ることができるVOD(注文型ビデオサービス)だ。サービス開始2週間で3万人の有料会員を獲得した。

 だが、ここに問題が発生した。このサービスが放送なのかインターネットなのか──。ケーブルTV協会が「ハナTV」を告発する方針を明らかにしたのだ。

 放送法では「放送とは放送プログラムを企画・編成または制作してこれを公衆に向け電気通信設備により送信すること」と定義されている。ハナTVは企画や制作もしていないし、動画DBのなかからユーザーが再生する動画の種類、内容、見る時間を選択するVODなので、放送ではなく電子通信事業法によるインターネット付加サービスと説明している。

 ケーブルTV協会は、「デジタルケーブルTVとスカイライフ(衛星放送)のVODサービスは有料放送として分類され、料金規制を受ける。コンテンツ提供業者は登録しなければならないので、ハナTVも当然同じように規制されるべき」と主張している。ケーブルTV協会はハナTVが放送委員会の許可なくサービスを提供しているのは不法なので検察に告発すると発表した。IPTVの規定に対して放送委員会は放送であると見ているが、情報通信部は第3のサービスであると対立しているため、サービス提供は大幅に遅れている。

 KT経営研究所は「IT先進国を自負する韓国で省庁の縄張り争いでIPTVのサービスが遅れているのは経済的な損失でもある」と指摘した。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)