ピー・シー・エー(PCA、川島正夫社長)は、主力ERP(統合基幹業務システム)や業務パッケージのリプレースやアップグレードに向けた取り組みを強化する。既存システムを利用した内部統制環境を支援する「PCA Dream21」用モジュールを提供し、経理業務を中心にした基幹業務を低コストで再構築することを支援する。また、マイクロソフトの新OS「Windows Vista(ビスタ)」と連携するデータベース(DB)技術のサポート切れを受け、新DBを搭載した新製品を投入し、旧OSの既存顧客などに対し、拡張性の高い新製品への乗り換えを促進する。

 今回発売するのは「PCA Dream21 Rev.3 仕訳連携モジュール」。既に稼働している販売管理や生産管理などのシステムと「PCA Dream21」の常駐プログラムを経由し、CSV形式で仕訳データや得意先、仕入れ先のマスタデータとの連携ができる。10月17日から提供を開始する予定だ。

 新モジュールの目的について、亀井俊宏・営業本部企画室課長代理は「ERPを導入しても、既存の業務システムを変更したり、アドオンやカスタマイズを必要とするケースがある。結果として投資増大を招くが、今回のモジュールは財務会計と連携することで、これを減少させることができる」と、IPO(株式公開)を検討する中堅・中小企業の会社法対応製品として、全国約2000社の販社を通じて拡販する。

 一方、データベース技術である「Microsoft SQL Date Engine」の「同1.0」と「Microsoft SQL Desktop Edition」の「同2000」が新OS「Vista」でサポートされないことを受け、同OSに対応する両技術の後継製品「SQLサーバー2005 Express Edition」を搭載した「PCAシリーズ」を10月2日に発売した。

 同社の「Dream21」と「PCAシリーズ」の既存ユーザーは約50万社。このうち、旧OS「Windows Me/98」上で、PCA製品を利用するユーザー企業約1万社を対象に、「SQLサーバー2005」搭載の「PCAシリーズ」へのリプレースを促進するほか、大容量データを十分な処理速度で使えることを訴求する。

 「OSの乗り換えは、“特需”を生み出す。『WindowsXP Home Edition』が『Vista』発売後2年でサポートが切れることを知らないユーザーも多い。早い段階で新OSへの対応を表明し、リプレース需要を喚起する」(亀井課長代理)という。

 同社は、こうしたリプレース需要などを受け、今年度(07年度3月期)連結売上高が前年比7.4%増の68億6000万円、経常利益が同13.0%増の15億5000万円を予想している。