認証ソフト開発・販売のパスロジ(小川秀治社長)は、乱数表を用いた個人認証専用機器(アプライアンス)の代理店販売を本格化させる。今年8月に、TISグループでソフト開発などのエス・イー・ラボ(高橋正行社長)と代理店契約を結び、今後2-3社増やす計画を立てた。これまではほぼ直販だった。直販を継続しながら代理販売も手がけることで、来年度(2008年6月期)100台の販売を見込む。

 代理販売を始めるのは、「パスロジックFA」。個人認証が必要なアプリケーションやウェブサイト、データにアクセスする際に利用する。一般的には、IDとパスワードを入力して正規のユーザーかどうかを判別するが、同製品では、乱数表のなかから数字を選んで認証する。たとえば、縦6個、横6個の数字が入った乱数表を作成。乱数表のなかから4角にある数字を入力する設定にしておき認証する。ユーザーは、番号を覚えるのではなく場所を記憶しておくため忘れにくいメリットがある。また、乱数表内の数字は毎回変わるためパスワードよりもセキュリティレベルが高い。外為どっとコムが一般消費者に提供する自社サービスの認証方法としてパスロジの技術を使っているほか、富士通やNTTコミュニケーションズ、金融機関へも納入実績がある。

 導入が容易なアプライアンスモデルとしたことで販売代理店が売りやすいようにした。社員がPCやアプリケーションにログインする場合に使う企業内利用と、企業が一般消費者向けにネットサービスなどを提供する場合の認証方法として使う場合の2パターンを期待。ID・パスワードの置き換えとして需要をつかみたい考えだ。直販はカスタマイズ開発が必要な顧客だけにとどめ、ほかは代理店に任せる方針を示している。