KMS(ナレッジ・マネジメント・システム)を提供するSIerの韓国オンザアイティ(金範洙社長)は、来年1月をめどに日本市場に参入する。現在、販売代理店の開拓やソフトの日本語化をすすめている。日本市場では、参入後の初年度(2007年12月期)売上高が1億円以上、3年間で5億円規模を目指す。

 同社は99年に設立した韓国のSIer。社内のナレッジを管理するシステムの開発に特化しており、主力製品としてパッケージソフトの「ナレッジプラス」シリーズを販売。韓国ではKMS市場でトップシェアを誇る。約120社の顧客企業を獲得しており、06年度の売上高は100億ウォン(約12億円)に達する見通し。

 金社長は、「これまでは、韓国だけでビジネスを展開してきたが、売上規模を拡大するためにグローバル化を図らなければならない。その第一歩として日本市場に参入することに踏み切った」という。グローバルビジネスの第一弾として日本を選んだ理由は、「内部統制やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを切り口としたビジネスが活況を呈しつつあるため」としており、こうしたニーズに同社の製品が適していると判断した。

 EDMS(文書管理とワークフロー)やEIP(企業情報ポータル)などを統合した「ナレッジプラス5.0」を昨年10月に開発した。同製品は、マウスのクリックでデータベースやコードの自動生成が可能。「キャビネット」と呼ばれる文書フォームで細分化し、各キャビネットにセキュリティ機能を付加できることも特徴だ。価格は、韓国で1サーバーあたり500万円に設定している。日本での価格は今後詰めていく方針。

 金社長は、「日本でユーザー企業が増えれば、機能に加えて品質の面でも各地域から認められるようになるだろう。日本市場でビジネスを成功させ、早い段階で欧州や中国、東南アジアなどにフィールドを広げていく」考えを示している。