ソーテック(山田健介社長)は、シンクライアントシリーズの第二弾となる「e─three(イースリー) TS203」の出荷を開始した。オフィス内にあるPC環境を、そのままノート型のシンクライアント端末に転送して利用できる仕組みを採用した。サーバーの追加購入や情報システムの見直しを行う必要がないため、サーバーベースのシンクライアントに比べて導入障壁が低いことが特徴となっている。価格は18万9000円。今年度(2007年3月期)中に2000台の販売を狙う。

 ソーテックは今年1月、法人向けPC「e─three」を立ち上げ、法人市場に本格参入したのを機に、シンクライアント製品第一弾となる「e─three TS201」をリリースした。TS201は、データやアプリケーションをサーバーに格納するサーバーベースのシステムを構築するための端末だった。ただ、差別化要素が少なく導入実績は250台程で、計画値には達していなかった。

 新製品のTS203は、サーバー不要で社内のPCとTS203をVPN(仮想私設通信網)で直接接続する。「サーバー導入など大規模なシステムと思われがちなシンクライアントの導入障壁を取り除いた」(田中厚輔・商品本部副本部長)。「パーソナルシンクライアントモバイル」や「1台でも導入可能なシンクライアント」として提案し、他社との差別化を図っている。

 販売は流通業者およびSIer、ウェブ販売を含めて展開する。「サーバーベースのシステムに比べ、ユーザーが導入しやすいだけでなく、SIerが販売がしやすい商品でもある」(米田祐司・営業本部副本部長兼法人営業部部長)ため、中堅・中小企業に強みをもつSIerからの引き合いが目立つという。

 昨年10月に法人営業部を組織してユーザーへの直接アプローチを強化。直販比率は、PC周辺機器や個人向け事業も含めれば、今年度中間期時点で、前年同期比の3.8%に対し19.8%まで急拡大している。