リコー(桜井正光社長)はこのほど、基幹システムから帳票を印刷する際に、重複印刷などを防止できる独自印刷プロトコル「Ricoh Host Print Protocol (RHPP)」を開発した。同社は来年度(2008年3月期)の早期に、RHPP対応の基幹向けデジタル複合機(MFP)を発売する。また、ウイングアークテクノロジーズは、同MFPの出荷にあわせて、RHPP対応の帳票運用ミドルウェアのオプション製品をリリースする予定だ。

 新開発のRHPPは、基幹帳票印刷環境をオープンシステム上で実現する印刷プロトコル。RHPP対応のMFPと帳票運用サーバーを連携することで、帳票印刷から終了までをページ単位で通信し、印刷確認を行うことができる。

 これまで基幹印刷は、プリンタ側の電源が途中で切れたり、紙づまりでエラーが発生した際、ページが重複したり、ページ抜けが生じることがあった。これらを防止するために、オペレータが出力した印刷物を確認するなどの作業を必要としていた。

 RHPPなどを利用することで、電源が切れた際に自動的に印刷が完了したページを確認し、再起動したあと、継続ページから印刷を再開する。商品計画室商品計画第2グループの佐藤友亮氏は「請求書などを大量に印刷する損保業界などでは、二重請求にならないよう人海戦術で対応している。これをRHPPで軽減することができる」と、利点を強調する。

 同社は、業務用プリンタに加え、基幹プリンタ市場に向けた製品・販売戦略を強化している。特に、ウイングアークの帳票運用ミドルウェア「Report Director Enterprise(RDE)」を利用した基幹プリンタからのデータを、サーバーを介さず業務用プリンタに「分散印刷」する仕組みを売り込んでいる。今回開発のRHPPは、そうした環境の信頼性を確保するうえで、重要なプロトコルとなる。