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ウィルコム 法人向けビジネスを深耕 個人向けコラボレーションモデルも投入

2007/02/05 19:38

週刊BCN 2007年02月05日vol.1173掲載

 ウィルコム(喜久川政樹社長)は、定額プランの拡充とラインアップ強化で、法人向け契約の拡大を目指す。

 定額プランにおいては、新たに法人割引を用意。これまでは、1人目2900円、2人目以降は1人あたり2200円だったが、新プランでは、3人以上になると1人目から2200円とした。

 「SOHOや部門単位の加入にも低コストでの利用が行えるようにした」(喜久川社長)という。

 また、W─OAMを強化。これまでの8PSKによる変調方式に加え、64QAM、32QAM、16QAMというより高速な方式に対応。さらに基地局回線の光IP化を進めることで、今春には最大512Kbps、2007年度以降には最大800Kbpsでの通信が可能になる。さらにW─OAM対応端末を、データ通信専用端末だけでなく、音声端末にも拡大。データ通信端末で1機種、音声端末で3機種を新たに投入した。

 「データ通信では高速化、安定化が図れる一方、音声通話においても悪条件下での安定した通話を可能にする」(喜久川社長)としている。

 一方、個人向けではインデックスおよびタカラトミーとの提携による端末機「nico.neco」や、ベネトンと提携した「WS005IN」などを新たに投入。個人向けの料金プランとして、ファミリープランを発表し、家庭内での複数契約利用を促進する考えだ。

 同社では現在、約430万の契約数を、「早期に500万契約にまで拡大する。そのための施策を打っていく」(土橋匡副社長)とした。昨年10月までは、月5万件の純増ペースで推移していたが、MNPがスタートした翌月の11月には2万4700件まで減少。12月には、3万7300件まで回復したが、今回の新プランおよび新製品の投入によって、昨年10月以前の水準まで戻したい考えだ。
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