ソフト開発のアールネットコミュニケーション(中嶋隆一社長)は新規事業を立ち上げる。海外の組み込みソフト関連技術の国内販売に着手するとともに次世代無線LANネットワーク関連事業にも取り組む。従来はソフトウェアの受託開発が中心だったが、今後は他社の有力商材やオリジナルで開発した商材を組み合わせるなど新規事業を収益の柱に据えていく方針。

 組み込みソフト関連では昨年11月、フランスの組み込みソフト向け開発基盤を開発するネックスウェーブソリューションズと代理店契約を結び、国内向けの販売を本格化させる。

 ネックスウェーブ社の開発基盤は組み込み機器固有のハードウェアやOSの違いを吸収することでソフト開発を効率化するものだ。組み込みソフトはハードウェアやOSへの依存度が高いため機種やOSごとにソフトを作り替える手間がかかった。開発基盤を活用すれば開発期間を短縮、品質向上が図れる。すでに国内電機メーカーの一部が「積極的な採用に動いている」(中嶋社長)と拡販に手応えを感じている。

 次世代無線LANネットワークでは“メッシュ型無線LAN”分野への参入を目指す。複数の無線LANアクセスポイントを網の目状に結んだ構造で、より少ないアクセスポイントで多くの端末が利用できるのが特徴。インターネット網の構造に似ていることからアクセスポイントの一部が故障しても、他のアクセスポイントで代用できるなど障害時にも強い。

 「室内外を問わず広く普及する次世代無線LAN技術の本命」(木佐谷康取締役)と位置づけ、IPネットワークなどに詳しい技術者の確保に取り組むことで、早期の事業化を狙う。3年後には新規事業を中心に年商50-60億円を見込む。内訳は組み込みソフト関連が約4割、メッシュ型無線LANなどコミュニケーションやセキュリティ関連が約3割、残り約3割がソフトウェアの受託開発などを想定している。