SIerの日本システムディベロップメント(NSD、冲中一郎社長)はソフトウェアプロダクト事業を強化する。個別のシステム開発では実績があるもののプロダクト化への取り組みの弱さなどから横展開が十分にできずにいた。来年度以降、システム開発部門とソフトプロダクト部門の連携をより強化するなどしてプロダクト事業の拡大を目指す。

 今年度(2007年3月期)の連結売上高に占めるソフトプロダクト事業の比率は前年度比微増で7%強となる見通し。全体の9割近くを占める個別ソフト開発を中心とした情報サービス事業に比べて低い水準にとどまっている。個別の開発で得た業務ノウハウの横展開が「十分にできていない」(冲中社長)ことが、ソフトプロダクト事業の成長を遅らせる原因のひとつになっていた。

 今後は個別開発で蓄積してきたノウハウを自社プロダクトとしてより積極的に製品化し、新規顧客を中心に売り込む。海外の有力ソフトベンダーなどの製品を取り込んだシステム構築にも力を入れる。これまで他社製ソフトはライセンス販売のみに甘んじるケースが多く、付加価値をどう高めるかが課題だった。

 来年度は売上高に占めるソフトプロダクト事業の比率を10%にまで高め、将来的には15-20%を確保していく計画。独自プロダクトを切り口とした営業を活発化させることで有力顧客の開拓を促進、ソフトプロダクトと情報サービス事業の両方を伸ばす新たな顧客基盤の創出に努める。これより3か年中期経営計画の最終年度である08年度には、連結売上高500億円を視野に入れる。

 NSDは個別開発の事業領域での優良顧客を数多く抱えるほか、競合他社では開発できない高度な業務知識を生かしたシステム開発を得意とする。今年度の連結売上高は417億円の見通し。営業利益率は今年度17%あまりを見込むなど業界トップクラスの収益力を誇る。