アイシロン・システムズ(瀧口昭彦社長)は、SMB(中堅・中小企業)向けクラスタストレージ機器「IQ200」を市場投入し、製品ラインアップの拡充で事業強化を図った。クラスタストレージの導入企業は、これまで映像関連など大容量データを扱う分野が多かったが、「IQ200」をベースに一般オフィスでの利用を促進。売上規模を現状の3倍に引き上げる方針だ。

 同社がSMB特化の製品を発売したのは「IQ200」が初めて。バックアップとリストアが可能な「SycIQ」や、スナップショットでデータを保護できる「snapshotIQ」などのソフトを搭載しており、「IQ6000」などハイエンドモデルと同等の機能を持っている。独自OS「OneFS」を採用しているため、自社製品との互換性も高い。瀧口社長は、「ユーザー層を広げるための製品であるともに、IQ6000の顧客企業がサブシシテムとして活用することも可能となる。事業拡大を図るための重要な製品」と位置づける。

 クラスタストレージは、大容量データの管理や迅速な検索などを特徴としていることから、映像をはじめとしたエンタテインメント分野での利用が多かった。しかも他社のストレージ機器と比べて高価であったため、「これまでは、ニッチな分野でユーザー企業を獲得してきた」という。国内市場でクラスタストレージを一段と普及させるためには、手頃な価格のローエンドモデルで、しかも機能面でハイエンドモデルに劣らない製品を発売することがカギと判断し、IQ200の市場投入に踏み切った。

 同製品により、ワールドワイドでは300社以上のユーザー企業を今年末までに3倍に引き上げるという。これにより、3倍以上で伸びている売上成長率を維持していく方針だ。日本でも、「ワールドワイドと同等の成長を達成させる」ことを目指す。市場環境についても、「企業内データの増加にともない、管理しているデータを有効に活用しようという機運が高まっている。今後は、クラスタストレージの必要性を認めるユーザー企業がますます増えるだろう」とみている。