サイボウズ(青野慶久社長)は、ASP型のVPN(仮想私設網)接続サービス「サイボウズ リモートサービス」を販売開始した。同社製グループウェア(GW)やデータベース(DB)ソフトを外出先のPCや携帯電話から利用するためのサービスで、VPNシステムを用意する必要がない。ユーザー数に応じた年間利用料金制で提供。VPNを構築するよりも初期コストを抑えた価格設定で、導入障壁を下げることにより他社との違いを出した。同社製ソフトを導入している顧客企業を中心に売り込み、今年中に600社以上への納入を目指す。

 新サービスに対応するソフトは、グループウェア「Office 6」「ガルーン2」、DBソフト「デヂエ」およびメール共有ソフトの「メールワイズ」の4製品。他社製ソフトには対応していない。価格は10ユーザーの場合で年間7万8000円、初期費用が3万円。対応製品がインストールされているサーバーに専用ソフトと認証を行うための「サーバー証明書」を導入、接続するPCにサーバー証明書をインストールすることで利用できる。サイボウズ子会社でデータセンター運営のクロス・ヘッドのサーバーを使うことで、ユーザー企業が特別なシステムを導入しなくてもVPN環境を提供できるようにした。

 サイボウズは、新サービスに対応する4ソフト合計で、2万5000社ほどの顧客を抱えている。この既存顧客のうち、外出先からリモートアクセスしている企業は「まだ30-40%程度しかない」(佐々木晃一・プロダクト管理部プロダクトマネージャー)とみている。まずはソフトを購入しリモートアクセス環境のないユーザーを選び出して拡販する考え。販売は、ダウンロード販売と大塚商会など合計8社の販社を通じて行う。

 発売にあわせ、新サービスのフル機能を60日間期間限定で無償提供する。