NEC(矢野薫社長)は、通信事業者などを対象としたキャリアネットワーク事業で2009年度(10年3月期)に売り上げ1兆円を目指す方針を打ち出した。NGNシステム受注が好調なためだ。NGN関連事業で09年度には、3500-4000億円を見込む。

 キャリアネットワーク事業の売上高は、06年度に7000億円の見通し。そのうち、NGN関連事業が600億円という。広崎膨太郎・執行役員専務は、「受注ベースでは1000億円に達した。かなりの手ごたえがあり、キャリアビジネス全体で年平均40%で成長できる」と、1兆円を掲げた理由を語る。具体的には、ライセンス販売などソフトウェア資産の有償化や、グローバル市場を視野に入れた共通プラットフォーム化を追求。「ハードウェアのコモディティ化に流されないビジネスの改革を行っていく」という。キャリア事業のソフトウェア売上比率については、現状で30%程度だが、09年度には40%以上まで引き上げる。

 国内事業とともに、海外事業の拡大も徹底。マイクロ波伝送装置や光伝送装置、パソリンク、WCDMA、iモードサービスなど主要ネットワーク関連製品を多くの国で提供した実績を生かし、「先進国とエマージング(発展途上)国に切り分けたビジネスを手がけていく」という。ナローバンド中心の市場や、IMS(IPマルチメディアサブシステム)が確立していない市場ではベンダーとのアライアンスを推進。このほど米ユニシスとIPTVで提携した。「ハイエンド市場では自社製品の強みを出していくが、それ以外の市場ではパートナーシップを組んでいくことが事業強化につながる」としている。