NECディスプレイソリューションズとNECビューテクノロジーが合併して4月1日からスタートする新生NECディスプレイソリューションズは、毎年10%ずつ連結売上高を増やす強気の経営計画を示す。これまでNECディスプレイソリューションズが主力とする液晶モニタとNECビューテクノロジーのプロジェクタは個別に営業することが多かった。新会社では一体的なソリューション体系にまとめることで相乗効果を発揮、事業拡大を図る。

 合併初年度(2008年3月期)の連結売上高は1800億円の見込みだが、3年後の09年度には2400億円を目指す。営業利益率は初年度約3%、09年度には約5%を見込む。台数ベースでのシェア拡大に力を入れる一方で、医療用やデザイン用など付加価値の高い液晶モニタ製品を多数投入することで収益性も高める。プロジェクタは内製率が高いため収益性は高いが、液晶モニタは競争の激化などで収益力の向上が課題となっている。

 両製品の相乗効果では、たとえば大きく見せる必要があるところはプロジェクタを推奨し、コンパクトに表示するところは液晶モニタを提案するなど臨機応変に対応できるようにする。制御用のソフトも充実させるなどしてシステム全体としての整合性をより高め、「提案力の向上に力を入れる」(新会社の社長に就任予定のNECディスプレイソリューションズ・津田芳明社長)としている。

 欧米市場に比べて国内でのシェアが低いことから、国内営業の拡充にも取り組む。昨年10月にはNEC本体がディスプレイ関連システムを販売する専任部門を開設。NEC本体の営業力をフルに活用できる体制も整った。従来からのビジネスパートナーとの連携も引き続き強化することでシェア拡大を狙う。