ジュニパーネットワークス(大須賀雅憲社長)は、販売代理店の強化で地方やSMB(中小・中堅企業)など、これまで入り込めていなかった市場での事業拡大を図る。多様なニーズに対応した製品・サービスの開発を徹底し、国内事業を2ケタ成長の軌道に乗せる。

 ジュニパーが2004年4月に買収したネットスクリーンの販売代理店が、スイッチやルータなどネットワーク機器の販売に一段と力を入れるための支援策を講じる。ファイアウォールやVPN(仮想専用線網)などネットスクリーンブランドのネットワークセキュリティ製品は、地方やSMBが多く導入している。「こうした既存顧客に対して、ネットワーク機器を含めたトータルソリューションを提案する」(大須賀社長)としている。

 ワールドワイドでは、米国本社が06年に20%以上の成長を達成したのに比べ、「ユーザー企業によるネットワーク機器への投資額が前年と比べ30─40%減少したことから、日本市場は厳しい状況だった」。ネットワーク業界を取り巻く環境は、確かに多くのメーカーやNIerが大幅な業績減という影響を受けているのは事実。大須賀社長は、「業績が伸びなかったことについては恥ずかしい限りだ。しかし、今後の市場環境は決して悲観視していない。情報セキュリティを強化するため、ユーザー企業はネットワークシステムの高度化を意識し始めている。そのため、多面的なネットワークのニーズを把握して製品を提供していくことが業績拡大につながる」と判断している。

 また、業績拡大を加速させるために事業の柱である通信事業者向けビジネスの基盤固めも一段と行っていく。NTTがNGN(次世代ネットワーク網)の構築に向け、今後は莫大な投資を実施していくことに伴い、「通信事業者がインフラ整備でどのようなサービスを実現できるかを提案していくことが重要となる」という。同社は、通信事業者向けビジネスでNECとアライアンスを組んでおり、NGNシステムを提供するための準備を着々と進めている。