EMCジャパン(ナイハイゼル・エドワード社長)は、ストレージ機器「EMC Symmetrix DMX-3」にRSAのテクノロジーなど新しいセキュリティ機能を追加、3月29日からバージョンアップした製品の提供を開始した。ストレージ・システムへの情報中心型セキュリティ機能の搭載で他社製品との明確な差別化を図り、国内マーケットでの優位性を高める。

 今回、「Symmetrix DMX-3」に新しく追加したセキュリティ機能は、不正なサービス操作を防止する「サービス・クレデンシャル情報の保護機能」、改ざん不可能なログとして記録できる「監査ログ機能」、ディスクのデータを抹消する「認定データ消去機能」の3種類。

 伊藤重雄・マーケティング統括本部長は、「従来の製品は、バックアップや災害対策、統合などの“可用性”に焦点をあててきたが、RSAのテクノロジーと統合することで認証や暗号化、鍵管理などの“機密性”を追加した。しかも、改ざん防止や監査などの“完全性”も強化できた」としている。

 なかでも、「サービス・クレデンシャル情報の保護機能」は買収したRSAセキュリティの二要素認証「RSA SecurID」を統合。「他社製品との優位性を明確に示せる」(伊藤本部長)機能として位置づけている。

 ストレージとRSA技術の統合製品を市場投入したことにより、同社はストレージベンダーの立場から情報セキュリティ関連ビジネスを本格的に手がけられるようになった。また、同ビジネスを強化するため、今年2月に設立した「グローバル・サービス統括部」がコンサルティングサービスとして「ストレージ・セキュリティ・アセスメントサービス」の提供を開始した。同サービスは、総合的な情報セキュリティのリスク分析・評価を行うことができるのが特徴。「クライアントデータベースなどのセキュリティといった一般的な部分だけではなく、SANやNASなどストレージ環境を含めたセキュリティ対策レベルまでを網羅しているという点で、当社ならではのサービスとして差別化を図っていく」(アルバート・ラパーズ・執行役員グローバル・サービス統括本部長)方針だ。価格を300万円からに設定しており、代理店経由での本格的な拡販を模索している。