コンピュータソフトウェア協会(CSAJ、和田成史会長=オービックビジネスコンサルタント社長)は4月23日、SaaS(Software as a Service)/ASP型ビジネスの基盤確立などを目的にした「SaaS研究会」を正式に立ち上げ(4月16日号に既報)、初会合を開いた。SaaSに関する調査や動向分析、整備すべきビジネス環境などを提言するほか、専用ポータルサイトを構築し、情報交換の場として利用を促す。

 初会合には、代表の木下仁主査=アールワークス社長ら、CSAJ加盟のITベンダーや学識者などメンバー11人が集まり、6月13日のCSAJ総会までに方針を決めることや、継続的に活動をすることを確認した。まずは、メンバー間でクローズドなSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)サイトを立ち上げ、基盤・支援技術や導入事例、経営・ビジネスモデル、営業・マーケティングなど10程度のコミュニティを形成して意見交換を開始した。

 6月のCSAJ総会前後には、CSAJ会員や非会員に対するSaaSポータルサイトを構築し、運営を開始して、他のIT組織・団体やベンダーなどに対し、SaaSへの理解を深める場として利用を促す。

 木村主査は初会合で、「ASPモデルは国内で成功したとは言えない。この二の舞を踏まず、SaaS/ASP型のビジネスモデルを日本で離陸させる活動を行う」と述べ、CSAJ加盟のISV約500社や非会員のSaaS型アプリケーションやサービスを展開するベンダーのほか、経済産業省など国の機関への働きかけも行う計画だ。

 参加したメンバーからは「SaaS型ビジネスに対する日本の立ち位置を明確にすべき」「SLA(サービス・レベル・アグリーメント)など、SaaS型サービスの契約方法を明らかにすべき」─ ─など、活発な意見が交わされ、ポータルサイトなどを利用して広く意見を募る。