【ソウル発】昨年まであまり注目されなかった企業向けプリンタの新製品ラッシュが続いている。

 三星や韓国HPなどはプリント技術を前面に出した企業向けの製品を発売し、拡販競争を繰り広げている。

 シンドリコは1分当り6枚をプリント・コピーできるSOHO向け製品のほか、1分当り40枚まで出力できる大企業向け機種など多様な市場に対応できるカラー複合機を発売した。

 韓国HPはレーザーとインクジェット機能の長所を結合させた超高速プリンタ技術「エッジライン」を適用したカラー複合機を発売した。同社は4月にカラーインクジェットプリンタ5種を一度に発売している。この製品はモノクロなら1分当り71枚、カラーは50枚まで出力できる。韓国HPは「エッジラインで印刷費用も30%ほど節約できる。出力の速さで三星電子に取られた企業用プリンタ市場1位の座を奪い返してみせる」と宣言した。

 エプソンコリアはデジタル複合機とプリンタのコピーおよび出力管理・出力制御、課金およびセキュリティまで管理できる企業用ソリューション専門業者のアイプリントと戦略的に提携し、法人市場攻略を本格化した。

 さらにエプソンコリアは企業市場攻略に必要なソリューションパートナーを確保していく計画で、デジタル複合機はもちろん市場で優位な位置を占めている大型フォトプリンタ強化のためにも、ソリューション企業を確保していく計画だ。

 設立2年を迎えた韓国レックスマークもMPS(Management Printing Service)戦略を導入するなど、企業向けプリンティング市場攻略に重点を置き、企業用プリンティング・ソリューション業者に変身すると宣言した。

 エプソンコリアと韓国レックスマークが企業向けプリンティング市場に加わることによって、シンドリコとキヤノン、ゼロックスのコピー機3社と三星電子、韓国HP、エプソン、レックスマークのプリンタ4社という陣営が形成され、ますます激しい争奪戦が繰り広げられると予想されている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)