日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は5月23日、オフィスのプリンティング環境を最適化して、印刷コストの削減が図れる「マネージドプリントサービス(Managed Print Services、以下MPS)」の提供を開始、そのための中核機種としてインクジェット方式のカラー複合機2機種を6月上旬に投入すると発表した。

 同社のMPSは、ハードウェアの単体売りを図るのではなく、①現状の環境を分析、それに基づいて最適な機器の選択と設計、②生産性を上げられる機器の配置・展開、③管理ソフトウェア(HP Web jetadmin)でリモート管理、④TCO削減につながる多数のサポート、サービスの提供などにより、「従来のプリンティング環境に比べ、30-50%のコスト削減を提案していく」(イメージ・プリンティング事業統括エンタープライズビジネス本部・清水俊博本部長)としている。

 中核となるカラー複合機HP CM8060/CM8050 Color MFPは、1500億円の開発投資を行ってきたエッジライン・テクノロジーをベースにしたカラーインクジェット複合機。1万560個のノズルを持つ4.25インチ幅のプリントヘッドを2列に配置、ヘッドは固定式で用紙を高速移動させることで高速印字を行う。CM 8060はカラー50枚/分、モノクロ60枚/分、CM8050は、カラー40枚/分、モノクロ50枚/分でそれぞれ処理する。

 当面、直販のみで対応、年末までに外資系企業20社ほどへの販売を見込み、3年以内に事業規模の倍増を狙うとしている。

 米欧では、HPの価格攻勢によって日本勢も対応を余儀なくされているといわれるが、今回の会見でも、「プリンティングトータルコストの30-50%削減を目指す」という点を強調していた。