サイボウズ(青野慶久社長)は、グループ会社インテグラート・ビジネスステムと共同開発した営業支援システム(SFA)「サイボウズ ドット セールス」を発売した。中堅・中小のユーザーを中心に、パートナーを介して販売、今年度(2008年1月期)100社以上の導入を目指す。営業支援システムは、もともと80年代に米国で開発されたものだが、日本に上陸して10年以上経った今でも、導入が思うように進んでいない。同社ではSFA製品の「大衆化」を図ることで、中堅・中小企業の需要を取り込みたい考えだ。

 SFAは営業の活動履歴、進捗情報や顧客情報を共有することを目的としたもので、米国で発展したシステムだ。日本には10年以上前に市場投入されている。ただ、米国の流動的な雇用スタイルや短期的な成果主義に対して、長期的に顧客との関係を築く日本流の営業スタイルは合わないなどの課題もあった。しかし、昨今の国内環境では、離職率の上昇で、頻繁に担当者が変わる状況や、教育が十分に行えず、ノウハウを共有することができないなどから、情報共有ツールとしてSFAのニーズが高まっている。

 一方で、現在市場に出ている競合製品は機能が複雑で、コンサルティングや教育を受ける必要があり、なかなか市場に浸透しづらい状況があった。

 そこで、同社ではまず「情報共有」を軸にして、システムの複雑な操作を取り除き、ITリテラシーの高くないユーザーでも簡単に使えるように「大衆化」することで、中堅・中小へのシステムの普及を目指す。現在40社ほどあるパートナー経由で展開し、12月27日まで行う50-70%引きの値下げキャンペーンなどを通じて拡販していく考えだ。

 SFA製品「サイボウズ ドット セールス」は、まず営業スケジュールを登録し、スケジュール終了後、活動報告を入力するだけで、部内での情報共有が可能になる。営業スケジュールと、活動報告は画面上では一対で管理し、活動報告が未入力である場合は、トップページに未報告の情報が一覧表示される。活動報告には、あとからフォローを入力することもできる。

 また、顧客管理機能では同社が提供するネット連携サービスを利用することで、自動的に地図を含めた会社情報を入力できる。活動報告内容や、案件情報などは顧客情報とともに一元的に管理する。グループウェア「サイボウズガルーン2」との連携機能も有していて、シングルサインオンが可能。「ウェブ上に製品情報、マニュアルなどすべての情報を開示することでコンサルティングに頼らず、ユーザーが自社で簡単に導入できるのが強み」(大槻幸夫・マーケティングコミュニケーション部ブランドディレクター)としている。