【ソウル発】個人向けのコンピュータということでPCと呼ばれていたデスクトップパソコンが、ファミリーコンピュータに生まれ変わり始めた。子供のインターネット中毒が深刻になるにつれ、パソコンを部屋ではなくリビングに置いて家族みんなで使うパソコン、AV機能を持つコンパクトなパソコンが売れている。

 三星電子とLG電子は2007年から、性能はデスクトップ、デザインはノートパソコンの「デスクノート」というパソコンを発売している。モニターと本体を一つにして筐体はコンパクトにしながらも、HDDは音楽や映像を保存できるように300GB以上、液晶は19インチと大きくなった。三星電子によるとデスクノートは特に主婦に人気で、毎月3000台以上売れているという。

 三星電子のデスクノート「NT-G10/MS340」はバッテリーがないノートパソコンだ。4.97kgの重さなので、携帯はできない。しかし性能はデスクトップとほぼ同じで、3Dゲームも楽しめる。ノートパソコンのように場所をとらないのでリビング用に人気が高い。価格は95万ウォン(約12万6000円)とデスクトップパソコンよりも若干高い。量販店「テクノマート」によると、三星のデスクノートは07年春から毎週250台は売れているほどのベストセラーで、全パソコン販売台数の10%を占めるようだ。

 LG電子は、ホームエンターテインメント機能を大幅に強化した「XノートS900」を発売した。16:10比で画面損失が少なく、左右/上下160度の広い視野角を提供しながらDolby Home Theater(ドルビーホームシアター)サウンドシステムを搭載している。5.1チャンネルサラウンドも楽しめる。

 また、利便性を考慮した各種機能を搭載した。デスクトップの使い勝手をそのまま生かすため数字専用キーボードと接続ケーブルを考慮した左・後面ポート配置、130万画素ウェブカメラなどユーザーのニーズを反映した機能が目立つ。

 ノート的な機能でいえば、S900には非常用バッテリーが付けられている。このバッテリーがあると10分ほど緊急時に対応できるので、停電など非常時にデータを保存する時間を確保できて作業中のデータをなくす心配がない。家庭内やオフィスなど短い距離を移動するために電源を消してまた再起動する必要もないのでとても便利だ。カラーはリビングや事務室のインテリアを考慮して高級感のあるシルバーにされている。

 LG電子DDM(Digital Display&Media)マーケティング担当イ・ウギョン常務は「S900は幼い子供がいる主婦と独身世代の要求事項を綿密に調査し反映した製品。より高性能で便宜性を高めた製品でターゲット顧客層を集中攻略していく」と述べた。

 このデスクノートの発売でLG電子は10.6インチから大画面ワイド製品にいたるまで、ノートパソコンのフルラインを発売することになった。S900の価格は110万ウォン(約14万3000円)前後。

 デルやソニーなど国外メーカーもデスクノート型を相次いで発売しており、好調な売れ行きを示している。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)