コダック(川上隆二社長)は、中小型業務用ドキュメントスキャナ製品群の拡充と販売強化を推し進める。国内では1990年代からスキャナ事業を開始し、大量処理機を中心に販売展開してきたが、「文書の電子化ニーズがSOHOや企業内ワークグループなどで高まっている」(石田大平・ドキュメントイメージングアンドビジネスプロセスサービス事業部長)と判断。国内中小型市場で競合するPFUなどを追随する。OA機器販社や家電量販店などのチャネル網も拡大する予定だ。

 同社のスキャナ販売は、銀行や損保など領収書や伝票などのドキュメントを大量に処理する業界向けに、モノクロ・カラーを毎分80-200枚程度で高速処理するハイエンド機の売り上げが大半を占めていた。しかし、「ハイエンド機は減少傾向にある。一方で紙文書を電子化するニーズが高まり、ローエンド機の需要が増している」(石田部長)と判断。毎分80枚以下のローエンド機の製品群を増やす計画だ。

 7月25日には、小容量ドキュメントスキャナの後継機「i1400」シリーズの販売を開始。同機は従来のスキャニング速度を20%アップし、価格を下げた。このほか、同25-40枚の3シリーズについても、順次新製品を投入することを検討している。

 同社のスキャナは、異なるサイズや厚さの書類が混在してもトラブルなくスキャンできるフィーダ設計、傾き修正や黒枠消し、ノイズ除去などをスキャナ側で自動修正する機能などで、競合他社機より優れている。「電子化作業の効率を上げるために最適」(同事業部の下嶋秀樹・企画部長)と、ローエンド市場を拡大する。今年度はスキャナの売上高を昨年度に比べ、20-30%程度増やすことを目標にしている。