ビデオ会議システムの世界最大手である米ポリコムの日本法人、ポリコムジャパン(奥田智巳社長)は、HD(ハイデフィニション=高精細)対応のテレビ会議システム2製品を今秋リリースする。国内企業では、より臨場感のある製品への要求が高まっているほか、導入規模が大型化するなかで、競合他社に先行して国内向けにHD製品を早期にラインアップする。昨年は、HD対応の新製品などの拡販を強化するため、国内のサポート人員を増やし、検証施設を新設。代理店のソリューション販売を後方支援する体制を整備した。今年度(2007年12月期)は、2次代理店の認定制度を推進し、販路も拡充する。

 昨年11月、音声・映像、コンテンツを共有できるビデオ会議システム「HDX 9000シリーズ」を、HD対応として日本市場に初投入。今秋には、ハイエンドのビデオ会議システム「VSX 8000シリーズ」、疑似体験型会議室環境を提供する大型スクリーン(8-16フィート)の「RPX HD」のHD対応ビデオ会議システム2製品をリリースする計画だ。

 一般家庭用の薄型テレビと同様にHD対応がビデオ会議システム業界の主流になるなかで、トップメーカーとしてラインアップを早期に強化。HD環境が拡大するのと並行して、企業での利用が多拠点・大型化する利用環境に対応した体制整備を急いでいる。

 奥田社長は「従来は10-20拠点で当社製品を利用する企業が多かったが、最近では一挙に100-150拠点へ導入するケースが増えた」と、昨年度から、導入前後のサポートを担う「アフターサービス」部隊を新設し、東京・千代田区の本社に導入前の動作・接続確認を行う検証施設を設け、代理店のソリューション販売を後方支援している。

 現在同社の1次代理店は、プリンストンテクノロジーや大塚商会など5社。サポート・検証体制の強化に加え、今年度は、さらに販路を広げるため、2次代理店の認定制度を設け、チャネルを拡大する。2次代理店として10社程度の獲得を目指す。「ビデオ会議の利用方法は、日本特有のものがある。こうしたニーズに的確に応える」(奥田社長)と、代理店にビデオ会議システムとITシステムを連携させたソリューション販売のノウハウを提供する方針だ。