シャープは、デジタル複合機(MFP)製品事業を強化する。今年6月から発売したモノクロ高速複合機のMX-M1100、同M950、同M860に加えて、9月には、高速デジタルフルカラー複合機MX-7001Nおよび同6201Nを投入することでハイエンドモデルを強化。「液晶テレビ、携帯電話、太陽電池に続く、シャープの第4の柱に成長させる」(松本雅史代表取締役副社長)として、近い将来には、デジタル複合機事業だけで5000億円規模に拡大させる考えだ。

 シャープは、1972年に複写機市場に参入。今年で35年目を迎えるが、ハイエンド高速複合機市場は、開発投資回収が見込めないなどの理由から参入を見送ってきた経緯がある。

 だが、オンデマンド印刷が注目を集めるなど、高速機に対する需要が拡大。今年からハイエンド領域にも参入した。

 松本副社長は、「セグメント5といわれる70-90cpmの市場は、09年までに年率4%で成長し、91cpm以上のセグメント6市場は年率6.5%で成長を続けるとの予測も出ている。この成長分野において、富士ゼロックス、リコー、キヤノンの大手3社と肩を並べられる製品を投入した」と語る。

 評価機関である米BLI社は、MX-M950とMX-M860を実際に評価。その結果、100万ページに1回のミスフィードしかないという高い信頼性を発揮し、この半年間に投入された製品において、最高の評価を与えた。

 これにより、新たに大規模オフィスや集中コピー室などのハイボリューム市場をターゲットとするとともに、「PC、大型ディスプレイ、POSシステムとの連携など、エレクトロニクスメーカーならではの特徴を生かしたソリューションを提供していく」としている。

 独自のミクロストナーの採用により、高品位プリントを実現するほか、個人情報保護や内部統制などのセキュリティ機能を強化。セキュリティに関しては、Common Criteria(コンピュータセキュリティの国際標準規格)の評価保証レベルにおいて、民生機器としては最高レベルのEAL4を、複写機、プリンタ業界で唯一取得している強みを生かす考えだ。

 「一般オフィス向けの製品から、集中コピー室までのあらゆるニーズに対応できる製品が整った。競合他社に負けない提案ができるようになる」と胸を張る。