月額サービスで年商300億円へ

 クオリカ(藤宮宏章社長)は、データセンター「QDC(クオリカデータセンター)」を活用し、事業領域の拡大を図る。アウトソーシングサービスを強化するほか、月額提供サービスを本格化させており、現段階で180億円程度の全社売上高を3年間で300億円規模に引き上げる。

 製造業や流通などへのハウジングサービスを主力事業としてきた同社は、「単にサーバーを預かるだけでは、ユーザー企業にIT活用の“イノベーション”を提供することが難しい。当社自身も、ビジネスを変えていかなければならない」とし、データセンターのQDCを生かしたサービス強化を図った。

 第一弾として、IAサーバーのリソースをユーザー企業の要望に合わせた時間貸しや、必要量に応じてディスク容量を提供するホスティングサービスを開始した。今年に入ってからは、シンクライアント・システムの月額利用サービス「Quabiz(クオビズ)」をスタート。初期費用が30万円から、月額費用は50台契約の場合で1台あたり1万4000円などとした。こうした価格帯に設定したことにより、「コストパフォーマンスを武器に既存顧客への新しいシステム提案や、新規顧客の開拓につながる」としている。

 また、QDCが首都圏以外に設置してあることから「今後は、ディザスタリカバリ関連ソリューションの提供を計画している」という。データセンターでアプリケーションサービスを提供できる点でも「複数のISVとアライアンスを組む話が持ち上がっている」としており、月額提供のアプリケーションサービスが多く揃えば「将来的には、SaaSベースでビジネスを手がけることも視野に入れる」考えだ。

 同社は、今年度を初年度とした3か年の経営計画を打ち出している。ビジネス領域を広げることで、「3年後には300億円の売り上げ規模を狙う」方針。 今後は、月額サービスの強化に加えて「ユーザー企業のITシステムに関する課題を上流工程から解決するコンサルティングも力を入れる」としており、M&A(企業の買収・統合)などによるコンサルティング会社の子会社化も模索している。