KDDIとマイクロソフトは10月29日、07年6月に合意したSaaS型ビジネスに関する包括提携に基づき、新しい企業向けSaaS型ソリューション「Business Port」を08年3月に提供開始すると発表した。

 「Business Port」は、ビジネスコミュニティを総称するKDDIのブランド名で、さまざまな業務アプリケーションを統一プラットフォーム上で提供する。同プラットフォームは複数のアプリケーションを連携するマイクロソフトのテクノロジーを用いて協業パートナーの各アプリケーションをつなぎ、新しいサービスを提供する上での基盤となる。

 今回、「Business Port」業務アプリケーションの第1弾として、「Microsoft Office Outlook 2007」のメールやスケジュール機能などを統合し、PCとau(KDDI)携帯電話のどちらからも利用できるビジネスコミュニケーションウェア「KDDI Business Outlook」を08年3月から提供する。

 「KDDI Business Outlook」は、パートナー各社が提供するアプリケーションを連携するための中核となるビジネスコミュニケーションウェアで、もっとも汎用性の高い業務アプリケーションと位置づけ、KDDIがサービスを提供する。基本ディスク容量は1ドメイン1.4GBで、価格は1IDにつき月額980円。容量の追加は100MBが500円。

 このほか、「Business Port」を促進するため、パートナー各社のSaaS型サービスの提供を支援するプログラム「Business Port Support Program」を12月から開始する。同プログラムは、サービス提供のための専用設備をKDDIが用意し、その費用を一部負担することで、パートナー各社の初期投資や運用コスト面のリスクを最小限に抑制。さらに、KDDIとマイクロソフトの共同マーケティングにより幅広い支援を行うことで、単独参入に比べ有利な条件で新しいSaaS型サービスを開始できる。

 今回の提携では、KDDIが提供するSaaSプラットフォームは、マイクロソフトの通信事業者向け統合サービス基盤「CSF」を用いて構築する。「CSF」は、複数のサービスをマッシュアップし、パートナー各社のSaaS型サービス参画を容易するほか、Webサービスの標準技術をサポートしており、「CSF」をベースとしたアプリケーション開発も容易に行える。一方、マイクロソフトでは、SaaS市場の拡大に向け、ソフトウェアベンダーやソリューションパートナーなどに対し、SaaS型サービスの理解促進と市場への参画を積極的に働きかけていく。