ネットワークセキュリティ関連機器メーカーの米コンセントリーネットワークス(ジェフ・プリンス会長兼CTO)は、日本市場での事業本格化に乗り出した。2008年夏に法人を設立、日本でのビジネスを拡大することで、ワールドワイドでの売上高を09年までに現在の2倍にまで引き上げる。

 日本市場への参入は06年6月。販売代理店は3社を確保している。ユーザー企業については、現段階で大企業を中心に20社程度を獲得した。

 日本はオフィスを設置しているものの、アジア地域のサテライト的な位置づけで法人設立はまだ。プリンス会長兼CTOは、「来年夏をめどに日本法人を設立する」ことを明らかにした。日本のトップを務める菅沼猛・アジアパシフィック担当SEディレクタは、「法人設立に向けて準備を進めている」としている。

 同社の主力製品は、トラフィック制御製品の「ランシールド」。社内バックボーンと外部接続の境界にブリッジとして用いる「ランシールド」を発売しているほか、スイッチ型の製品をこのほど市場投入した。これにより、「他社スイッチからの乗り換えを促す」(菅沼SEディレクタ)という。

 日本はJ-SOX法が施行予定であることから、コンプライアンス(法令遵守)に対する関心が高いとみており、「ユーザー企業が製品を導入するには、当社が信頼されなければならない。法人化も、信頼を確保するためのひとつ」と語っている。

 11月中旬には、新製品として24ポートのスイッチを発売する。これにより、「SMB向け事業を視野に入れる」(菅沼SEディレクタ)計画だ。製品ラインナップを広げていくことで新規開拓を図っていくほか、「販売代理店の増加も検討する」としている。

 日本での売上高は、ワールドワイドのなかで「まだ微々たるものだが、市場が拡大する可能性が高い。当社は、09年までに現在の2倍に引き上げることを目標に掲げている。日本は成長するために重要な地域」(プリンス会長兼CTO)と位置づけている。