SMB向けUC事業を本格化

 シスコシステムズ(黒澤保樹代表)は、ユニファイドコミュニケーション(UC)を可能とする「Cisco Unified Communications500(UC500)」を市場投入、SMB(中堅・中小企業)向けUC事業の本格化を図る。従業員が50人以下の企業を対象にネットワークとアプリケーションの連動で業務効率化を実現するUCの普及を促進、国内UC市場を切り開く方針だ。

 「UC500」は、50人以下の企業を対象とした製品。1台でIP-PBXとルータ、無線LAN、セキュリティなどの機能を兼ね揃えており、IPテレフォニーやメッセージング、モビリティなどが可能となる。自動応答機能や簡易コールセンター機能、システム管理ツールなども搭載。電源を入れれば、誰でもUCを実現できることが特徴である。

 プロダクトマーケティングアドバンスト&エマージングテクノロジーマーケティングの谷口功一シニア・プロダクトマネージャは、「小規模企業はネットワークやシステムの運用が、ばらばらなのが実情。効率化に向けて一元管理が必要だ。こうした現状を解決するためにUC500の市場投入に踏み出した」としている。

 製品ラインナップは8ポートと16ポートの2モデル。価格はオープンだが、小規模企業の購入意欲を促す価格の目安を50万円前後とみており、「実売はポート数などによって異なってくるが、気軽に購入できる環境を作る」計画だ。

 販売は、ディストリビュータのダイワボウ情報システムを通じて行う。シスコシステムズでは、2次店向けに情報提供や資格制度の設置など支援体制も拡充しており、「3000社程度(の2次店)が関心を示している」という。

 同社は、これまでUC事業として従業員が50-500人や100人前後を対象とした製品などを市場投入している。ところが、500人以下に対するUC製品の販売は、「UC事業全体の1割程度」にとどまっているという。そのため、ユーザー層をさらに細分化したUC500の市場投入で、いかに需要を喚起させることができるかがカギといえそうだ。50人以下のUC事業については、「1年間で2倍以上に増やす」としている。