ワコム(山田正彦社長)は11月21日、電子ペンで画面にサインを手書き入力できるサイン入力用液晶ペンタブレット「STU-500」を開発したと発表した。ドイツ・ベルリン州立銀行(Berliner Sparkasse)が12月に各支店のカスタマーサービスセンターに設置する予定。

 同行では、顧客が口座開設や取り引きを行う際に、電子文書にサインを書き入れる用途として導入する。採用するシステムはワコムの「STU-500」と、ドイツ電子認証アプリケーションを手がけるSoftpro(ソフトプロ)社の電子サインソフトウエア「SignDoc(サインドック)」を連携させたもの。

 構成は、640×480ピクセルのVGA解像度の反射式5型TFT液晶ディスプレイを搭載したタブレットと、電池不要でコードレスの電子ペン。液晶ディスプレイは、紙の書き心地に近づけるとともに、画面の表面や反射のコントラストを工夫することで、表示するサインを見やすくした。高精度の読取機能を持ち、サイン固有のさまざまな特徴を捉えるため、個人認証を行なうために必要な情報を正確に取得する。

 今まで紙に手書きで行っていたサインをデジタル署名システム化することでペーパーレスを実現。紙で行うプロセスの削減で業務処理が迅速になり、コストを削減できる。セキュリティ面では、操作が行なわれた時刻・場所などの情報を記録できるので、署名とこれらのデータを組み合わせることでなりすましなどの不正も防ぐ。