NECは11月26日、ITプラットフォームの省電力化を実現する技術や製品、サービスの開発・提供に関する計画と活動を「REAL IT COOL PROJECT(RIC)」として策定した。RICを推進することで、2012年までITプラットフォームが消費する電力を年間50%、CO2排出量を累計で約91万トン削減することを目指す。

 RICは、省電力を実現するサーバー・ストレージなどの「省電力プラットフォーム」と、機器の省電力機能を効率的に制御することで省電力を実現する「省電力制御ソフトウェア」、データセンターやマシンルームの冷却設備、電源設備などファシリティの消費電力を効率化し削減する「省電力ファシリティサービス」の3領域をカバー。

 「省電力プラットフォーム」は、CPU、メモリ、ディスク装置などに省電力コンポーネントを採用し、仮想化基盤を組み合わせてサーバー・ストレージなどハードウェア機器の省電力を実現する。

 「省電力制御ソフトウェア」は、サーバー・ストレージの省電力機能を制御、データセンターやマシンルームのIT機器そのものの消費電力を自律的に削減できる機能を、プラットフォーム管理ソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenter」や統合管理ソフトウェア「WebSAM MCOperaitons」に追加して省電力化を行う。

 「省電力ファシリティサービス」は、データセンターやマシンルームにかかわる環境の調査、設計、構築、運用までの「ファシリティ設計・構築サービス」を提供。マシンルームの発熱をコンピュータ上でシミュレートして、IT機器と空調設備の最適なレイアウトを設計・提案する「熱シミュレーションサービス」を提供するほか、電源センサーや温湿度センサーからのマシンルーム運用情報をもとに、業務負荷の配置や空調機・IT機器のレイアウト改善の提案などを行うことで省電力を実現する「省電力監視・運用サービス」の提供を予定するなど、順次サービスを強化・拡充する予定。

 RICで策定した省電力技術を具現化する新サーバーとして「ECO CENTER」(開発コード名)を開発し、今年度中に発売する予定。「ECO CENTER」は、実装の最適設計により部品点数を削減、半導体ディスクや高効率電源など最新の省電力技術を採用することで、従来比最大60%の省電力化を図る。