「AX」パートナーには条件付無償提供

 日本ビジネスコンピューター(JBCC、山田隆司社長)は、マイクロソフトのERP「Dynamics AX」に組み込んで利用可能な電子帳票作成・印刷ソフトを開発した。ユーザー企業向けに発売したほか、「AX」の販売パートナーには条件付きで、新ソフトをAXに組み込むための主要コンポーネント(部品)を無償提供する。ユーザー企業の「AX」に対する関心が高まっていることから、「AX」との連携を強みにして拡販する。JBCCは新ソフトのほか、文書作成・印刷ソフト関連の合計売り上げを今年度(2008年3月期)見込みの2億円から来年度は4億円に伸ばす計画。

 開発したのは「PrintPro for Microsoft Dynamics AX(Print Pro AX)」。JBCCの既存パッケージソフト「PrintPro for Designer(PPD)」を「AX」に組み込めるように改良した。ソフトの構成は、アプリケーションソフト「PPD」と、「AX」から「PPD」を起動させるための専用インターフェイス「aXpri(エクスプリ)」で構成した。

 「PrintoPro AX」を組み込めば、「AX」の帳票印刷画面で印刷ボタンを押すと、「PPD」の帳票デザインに自動的に切り替わり、プリントする。「AX」も帳票作成・印刷機能を備えるが、日本人が使い慣れているデザインとは多少異なる。「PPD」のデザインは「日本企業で一般的に帳票として使われるデザイン」(堀内洋・ソフトウェア事業部営業本部本部長)を採用することから、ニーズがあるとみて開発した。

 ユーザー企業向けには、「PPD」の通常版と同じ価格の40万円で販売を始めた。一方、「AX」の販売パートナーには、JBCCと販売代理店契約と保守契約を条件にして、(1)「PPD」(2)「エクスプリ」を使用するための組み込み用のソースコード(3)10種類の帳票デザインと約50種類の帳票定義集が入った素材集の3点を無償提供する。

 「AX」の販売パートナーは、PPDの機能を組み込んだ「AX」を販売することが可能で、ほかの「AX」パートナーとの差別化が図れる。JBCCにとっては、同パートナーを通じた間接販売を促進でき、保守契約料金が稼げるほか知名度向上につながる。販売パートナーに「PPD」の優位性を知ってもらい、「ほかのERP関連の商談でも『PPD』を採用してもらえるようにする」狙いもある。「『AX』の帳票ソフトとしてデファクトスタンダードを目指す」としている。

 JBCCは、帳票作成・印刷ソフトを中心にプリンティング関連の自社ソフトを10種類以上ラインアップする。今年度の売上高見込みは2億円で、来年度には4億円を計画。今回の施策は、計画達成のための一環として推進する。また、JBCCのソフトウェア事業本部では、中期的な売り上げ計画として、プリンティング関連とCRM、EIPの3分野で09年度に売上高20億円の達成を目標に掲げている。