NEC(矢野薫社長)は12月10日、IEEE802.16eに準拠し国際電気通信連合(ITU)から次世代高速無線通信技術の国際標準に認定されたモバイルWiMAX「PasoWings(パソウィングス)」を製品化し、グローバルに販売活動を開始したと発表した。

 パソコンなどに差し込むPCカードなどの加入者端末(SS、Subscriber Station)製品と、基地局やアンテナなどの無線アクセス製品、ユーザー認証サーバーやユーザー位置情報管理サーバーなどのアプリケーションサーバーにより構成され、エンドtoエンドソリューションを提供する。

 また、基地局間や基地局とコアネットワーク(IP網)を接続するバックホールシステム、モバイルWiMAXネットワーク上でIP電話サービスを実現するためのSIPサーバーなど、PasoWingsとNECのネットワーク製品群を組み合わせることで、通信事業者のネットワーク構築に必要な全要素を一括で提供できる。

 同社が得意なマイクロ/衛星通信システムやW-CDMAで培った無線技術を投入し開発した高効率アンプや先進的なスケジュリングアルゴリズム、アンテナ技術などを導入して高性能で効率の高いシステムを実現。加入者端末は、屋内型端末、屋外型端末、PCカードの各種を揃える。

 WiMAXフォーラムが規定する標準仕様に準拠し、他の同じ標準準拠製品との相互接続性を確保している。今後は通信事業者のニーズに対応するため、他社製品との接続試験を通じて、より多くの製品を揃えラインアップを拡充していく。

 無線アクセス市場への参入や現行ブロードバンドサービスの補完・強化を考えている固定通信事業者や、ブロードバンドの新興成長国で短期間での展開を考えている通信事業者などを対象に、今後3年間で無線基地局1万5000システムの販売を見込む。