日立化成工業(日立化成、長瀬寧次社長)は12月11日、世界最小クラスの非接触ICチップ「ミューチップ」を用い、DVDやCDの中央部に貼付してデータ読み取りが可能なDVD・CD管理用ICタグ、および商品に貼付して店舗での個品管理と盗難防止が可能なAMIDタグを発売した。

 DVD・CD管理用ICタグは外径30mm、厚み0.25mm薄型円形のシールで、DVDやCDの中央部分への貼り付けが可能。また、ミューチップは厚みが0.05mm以下で、DVD・CD使用時の高速回転時の重心バランスも配慮した。さらに、アンテナをドーナツ状の特殊なパターンにすることで、金属蒸着膜とICタグのアンテナが結合し読み取りが不可能になるという課題も解決。従来のHF帯を使うICタグと比較して、同社比約60%という大幅なコスト削減を可能にした。

 さらに、万引き防止や不正持ち出し防止などの盗難防止用として量販店やDVD・CDレンタル店などで導入実績が多いAM(音響磁気)式タグにミューチップを搭載したAMIDタグを、AMタグの製造メーカーのネクスト(田邉勲社長)およびびAMIDタグ販売会社のトスカ(太田三郎社長)と共同開発した。

 至近距離でのミューチップによる商品の個品管理システムと、中距離でのAMタグによる盗難防止システムの2つのシステムを1つのタグで活用できる機能を備えたICチップ。サイズも42.8×10×2.5mmで非常に小型で、シールのように貼り付けられる。DVD・CD管理用ICタグと併用すれば、個品管理と盗難防止の両方をシステムとしてスムーズに行える。

 DVD・CDレンタル店、販売店をはじめ、ドラッグストア、図書館、アパレル産業、ホームセンターなどでの商品管理用途で使用可能。日立化成がAMIDタグ用のミューチップインレットシールを供給、ネクストがAMIDタグを製造、トスカが販売を行う。今後は、在庫管理システムのソリューション・プロバイダーとも連携し、ミューチップを用いたDVD・CD管理用ICタグおよびAMIDタグを普及させ、10年を目処に年間約10億円の売上を目指す。