FC(ファイバーチャネル)スイッチを中心として、SAN関連市場で圧倒的なシェアを誇るブロケードコミュニケーションズシステムズ(石本龍太郎社長)は、SAN以外の事業拡大に積極的だ。販売代理店とのパートナーシップを深めるほか、サーバーやストレージなどのメーカーとの協業強化を図っていく。買収したマクデータとの統合効果策として提唱したDCF(データセンターファブリック)を前面に押し出していく。

 同社の事業は、SAN関連ビジネスの売り上げ比率が8割、SAN以外が2割となっている。SAN関連市場では90%以上と圧倒的なシェアを持ち、国内外ともに敵無しだが「ビジネスの拡大を図るためには、SAN以外の領域を広げなければならない」(石本社長)としており、販売代理店とのパートナーシップ深耕やサーバーやストレージメーカーとの協業強化など「アライアンス戦略を強化していく」方針だ。

 販売代理店との関係強化図っていくため、「旧ブロケードがOEM、旧マクデータがメインフレームとそれぞれの強みを生かし、販売パートナー各社がどの分野が得意だったのかを精査して支援強化を図る」としている。

 サーバーやストレージメーカーとの協業強化策については、「当社の管理ツールをモジュールとして組み込んでもらうような環境を作る」考え。すでに国産メーカーを含めて5社程度の採用が決まったようだ。また、新しいアライアンス策として「日本のサポート会社とパートナーシップを組むことで、サービス事業を強化する」意向だ。

 同社は、昨年1月29日にマクデータの買収を完了。統合後は基盤作りに徹し、5月にはマクデータ・ジャパンの社長だった石本龍太郎氏がブロケード社長に就任した。石本社長は、「統合効果を一気に発揮させなければならないと判断していた」と就任当時を振り返る。就任早々に、本社機能を霞ヶ関オフィスに集約。これにより、「社員の統合意識が高まった」としている。売上高については、「今年度(2008年11月期)上期で前年同期比35%増を見込んでいる」と自信をみせる。

 加えて、広範囲なネットワーク接続性の追求をはじめ、アプリケーションサービスを含めたサーバー仮想化の最適化ポリシーベースの自動化などを可能とする「DCF」の提唱でSANを含めた製品・サービスの提供に力を注ぐ。

 「DCFを加速するためにも、さまざまなベンダーとのパートナーシップがカギになる」としている。