エムオーテックス(MOTEX、高木哲男社長)は、ネットワークセキュリティツール「LanScope Cat」の新版「同 6」を発売した。内部統制の仕組み構築を支援する機能を追加し、ファイル操作のトレース(追跡)機能を強化。ログを蓄積するためのデータベース(DB)は、マイクロソフト製品から日本オラクル製品に移行した。セキュリティ対策やネットワーク管理ツールとしてだけでなく、「J─SOX法」対応に効果的なソフトとしてもアピールする。今年は年間250万クライアントの販売を目指し、ネットワークセキュリティ管理ツール市場でのトップの座を磐石にする。

 新版では、今年から「J─SOX法」の本格適用が始まることを意識し、内部統制の基盤構築を支援する機能を追加した。情報システム内で動作するほぼすべての業務アプリケーションのID・パスワード(PW)をログ化し、保存可能にした。既存システムを変更せずに、アプリの操作ログを収集し、内部統制報告で必要な監査報告書作成に役立てることができる。

 セキュリティ機能では、ファイル操作の追跡機能を強化した。ファイル名を入力すれば、「誰が」「いつ」「どんな操作をしたか」を調べられる。「操作履歴は従来、70%程度だったが、新版ではほぼ100%追跡できる」(池田淳・営業部パートナー営業課主任)という。情報漏えい対策ではブログや掲示板への書き込み操作のチェックや、ファイルアップロードのログ収集が可能になった。

 ログを格納するDBは、新版から日本オラクル製品に変更した。前版まではマイクロソフト製品を採用していたが、「オラクルの信頼性と安定性、サポート体制の充実を評価し移行を決断した」(高木社長)。マイクロソフト製品を使う既存ユーザーのバージョンアップ用にマイクロソフト製DBに対応したモデルも用意するが、新規ユーザーにはオラクル製品を推奨DBとして販売する。

 価格は10ライセンスで39万8000円から。大塚商会やNECフィールディングなど12社の販売特約店を通じて拡販する。

 「LanScope Cat」はMOTEXの主力製品で、これまで約4000社、約320万クライアントを販売した実績がある。調査会社の富士キメラ総研の調べでは、3年連続首位で、2007年は63.8%のシェアを獲得。トップの座を堅持する。08年1年間では、新規250万ライセンスの出荷を目指し、累計で570万クライアント到達を狙う。今年度(08年5月期)の業績は、売上高が前年度比13.5%増の42億円、経常利益は同13.6%増の25億円を見込んでいる。