日本システムウエア(NSW、多田修人会長兼社長)は、国内製造業を中心にした自社開発のセル生産向けパッケージソフトウェア「digicell(デジセル)」の販売を開始した。同製品とERP(統合基幹業務システム)や生産管理システムなどを含めた「製造業ソリューション」として、多品種・小ロットの受注が増え、効率化が求められている製造業向けの案件増を目指す。特に、組み立て工程のある自動車や機械業向けに直接・間接販売で売り込み、管理サーバーなどを含めて1年間に約2億円の売上高を見込む。

 「digicell」は、モニターで作業指示が確認でき、誰でも簡単に新製品の組み立て工程を習得しつつ作業を進められるソフトで、作業者が製品などを作ることに専念できる。各種部品の取得手順をセンサーで管理し、作業者に対しては、適切な工程で部品のピッキングの指示・確認ができる。

 例えば、電動ドライバーなどでのネジ取り付け作業では、締め付け本数をチェックして「締め忘れ」を防止。新製品の組み立て工程が発生するたびに必要となる「作業手順書」は、同社開発の動くマニュアル編集ソフト「easy driver(イージードライバー)」を併用することで容易に作成できる。

 セル生産の現場では、多品種・小ロット生産を迫られ、作業範囲が広がり作業員のスキル習熟や新製品の立ち上げに時間を要するという課題がある。また、類似品の製造では、部品のピッキングミスやネジ締めミスなどで、品質低下を招くことがある。「digicellは、こうした課題を解決し、組み立て作業を効率化できる」(小林浩栄・ITソリューション部課長)。同製品を導入すれば、工数を25-30%削減できるとしている。

 「digicell」はこのほか、「1人方式」「分割方式」「インライン方式」のライン再配置変更に柔軟に対応でき、生産工程の進捗データなどを管理システムと連動して把握できる。同社のビジネスソリューションのうち、製造業は全体の42%(2007年3月現在)を占める。「製造業ソリューション」は、NECのERPや自社開発の設計管理システム、製品在庫システムなど、「製造業が必要とするシステムをフルカバーしている」(中村晴信・執行役員)と、生産工程のボトルネックだったセル生産ソフトを得たことで、同業界向け案件を増やせるとみている。