クオリティ(浦聖治代表取締役)は、1月下旬に開催した販売代理店向けイベントで2008年の事業戦略を明らかにした。新商品のリリース計画や営業展開の重点領域を明示。(1)セキュリティ統制(2)環境対策(3)セキュリティサービスの3分野を中心に新商品を揃え、既存顧客への拡販を重視した戦略を推進する姿勢を示した。

 セキュリティ統制ではログ収集ソフトの新ブランド「QOH」をリリースする。クオリティは、以前に「ex CLT」の商品名でログ収集ソフトを販売していたが、顧客先でシステムトラブルが発生し販売を中止した経緯がある。「QOH」は「ex CLT」の後継商品で、「1000倍以上パフォーマンスが向上した」(浦代表取締役)という。「内部統制の構築でログ収集は欠かせない。2年間迷惑をかけてしまったが、『QOH』のリリースでナンバーワンになりたい」と、浦代表取締役は巻き返しを図る決意をパートナーに示した。「QOH」では、Webアクセスやファイル操作、メール送受信など操作ごとに分けた11種類のPCログの収集を可能にし、迅速・容易に検索できる設計に改良した。同社のレポーティングツール「eX Report」との連携機能も組み込んだ。

 個人情報探索ツール「eX PDS」では新バージョンを発売する予定。機密情報データを発見した際、データを強制的に専用フォルダに移動させる新機能を盛り込む。「Notes/Domino」向け新製品やウイングアークテクノロジーズとの協業による帳票ファイルのアクセスコントロールツールなど、他社製品との連携ソフトも販売する計画だ。

 一方、環境対策では、PCの消費電力削減ツールを用意。PCの消費電力を可視化するツールや、省電力モードの活用状況調査、強制設定ソフトも揃える。インテルの省電力CPUを搭載したPCへのリプレイス提案も手がける。

 セキュリティサービスでは、既存メニュー「IT Security Manager(ISM)」の機能を拡充する。IT資産の管理や脆弱性の有無、ライセンス管理機能をASPで提供していたが、今後はこれらに加えて、改善・対策を施せる機能を搭載した新メニューを08年度(08年9月期)内にリリースする。

 販売戦略面では、既存顧客へのアプローチを強化する。ソフトのアップグレードや追加ライセンスの購入提案、まだユーザーが利用していないオプション機能や他ジャンルのソフトを拡販、顧客単価のアップに力を注ぐ。

 同社の主力製品でIT資産管理&セキュリティ機能の「QAW/QND Plus」は、これまで約1535社、385万ライセンスを販売した実績があり、既存の顧客基盤を生かす考えだ。セキュリティサービスでは、現在パートナー5社を組織しているが増強したい考えで、クオリティの既存代理店にサービスも販売してもらえるよう交渉を進める。