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アイエフネット 「Bizloop」ビジネスが好調 会員増で広告事業も計画

2008/02/11 20:53

週刊BCN 2008年02月11日vol.1222掲載

 ISP(インターネットサービスプロバイダ)のアイエフネット(清水直也社長)は、中小企業向け検索サービスと一括見積りサービスを提供する「Bizloop(ビズループ)」事業が好調だ。検索サービスを活用した企業PRを行う会員が増えているためで、近い将来、広告事業への着手を計画している。

 同社は、企業PRサイトとして使える「Bizloopサーチ」と、一括見積り機能を持った「Bizloopマッチング」の2サービスを提供している。「サーチ」では、商品販売やサービス提供を行っている企業が会員となり、同サイトを活用するユーザーがカテゴリやキーワードなどで検索することが可能。会員として商品力やサービス内容で勝負する中小企業が適しているという。「マッチング」は、発注企業が会員に対して一括で見積り依頼が行えるサービスで、中小企業が会員の対象。会員にとっては、インターネットを通じて新規顧客を開拓できることが特徴だ。

 価格は、「サーチ」は3アイテムの掲載までが無料で、4アイテム以上10アイテムまでの掲載が年間1万2600円。「マッチング」は、法人で月額1万500円、個人では3150円に設定している。

 「Bizloop」事業に着手した理由については、「提供開始前までは、ISPユーザーを囲い込むことが狙いだった」(梅田嗣雄・取締役営業本部長)という。

 実際、「サーチ」と「マッチング」はともに会員は同社のISPユーザーが中心。しかし、徐々にISPユーザー以外の企業も会員として獲得しつつある。しかも、同サービスの仕組みをASPで導入したいというニーズも出てきており、このほど川崎市と提携、会員データーベースの窓口を増やすことにもつながっている。そのため、「会員を一段と増やしていき、2009年までには広告事業にも着手したい。2万5000社は会員として獲得する」としている。
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