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ラブロス オタク向け中古PC販売が活況 Webとリアル店舗を融合

2008/02/25 20:53

週刊BCN 2008年02月25日vol.1224掲載

 パソコン専門店のT・ZONE元社長が経営するIT関連機器販売のラブロス(金山和男社長)は、Webビジネスとリアル店舗を連携させた中古パソコンの販売台数を伸ばしている。国内外の大手パソコンメーカーから買い取った故障・不要パソコンを修理、Webサイトで情報提供し、購入希望者に東京・秋葉原の「ラブロス・ダイレクトショップ」で製品を手渡す。「オタク系の顧客が多く、触れて確認するニーズがある」(金山社長)と、この仕組みを考案し、月300─500台を販売する。

 Webと連携するリアル店舗は、昨年10月にオープン。国内大手パソコンメーカーの中古パソコンやアウトレットパソコン、国内で入手困難な輸入パソコンなどを販売するほか、修理・サポート業務も行う。

 同社は、「REFURBLISH」と呼ぶ、何らかの初期不良を起こした製品を買い取り、修理して再販。国内ルートに加え、金山社長のネットワークを生かして中国、台湾のメーカーなどから入手し、いち早く品揃えしているのが特徴だ。

 リアル店舗には、秋葉原で最大級の常時300台以上の中古パソコンをストックしている。同地では、決して立地条件に恵まれていない場所だが、「Webと融合し、店舗での購買に関する情報などを基に、各種キャンペーンなどコラボ販売を展開することで、顧客を多く呼び込むことができた」(金山社長)という。同店舗には、旧T・ZONEの店長クラスのスタッフを揃え、過去の経験と知識を基に“オタク”と呼ばれるパソコン上級層に対応している。

 同社はこのほか、中古液晶ディスプレイの修理・販売や償却期間を経た半導体工場の部品を中国や台湾などへ販売したり、立体映像の最新技術を入手してインターネット配信用映像コンテンツ事業などを手がけている。
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