サイボウズ(青野慶久社長)は、企業向けブログツールの新版「サイボウズブログ 2.0」ベータ版を発売した。2006年11月に販売を始めた「同1.0」以来のメジャーバージョンアップだ。ユーザーインターフェース(UI)を一新し、情報共有を活性化させるための機能を追加。使い勝手を向上させる工夫も施し、価格を値上げした。発売後1年間の販売目標は「同1.0」の販売実績5000ユーザーの2倍にあたる1万ユーザーの獲得と強気で、ブログソフトの拡販に本格的に取り組む。Webサイトでのプロモーション活動を中心に販促活動を実施し、主に同社のグループウェア「Office」「ガルーン」ユーザーをターゲットにして需要を掘り起こしていく。

 UIは、同社のグループウェア「Office」「ガルーン」に似たデザインに再設計した。「サイボウズブログ 1.0」利用者のうち約70%が同社のグループウェアを使っており、「『Office』や『ガルーン』と違う操作や画面で、使い勝手が悪いという声をもとに見直した」(中光章・開発本部プロダクト管理部プロダクトマネージャー)。情報共有を活性化させるためには、「ブログの『書き手』と『読み手』が使いたいと思わせるよう工夫した」。読まれた件数や書き込み件数が多いブログをランキングで表示するなどの機能を追加した。

 価格は10ユーザーの場合で前版に比べて4万8200円値上げし12万8000円。拡販施策として、3月末までに購入したユーザーには前版と同価格の7万9800円で販売する。今回発売したのはベータ版で、3月末に正規版をリリースする予定。ベータ版購入者は無償でアップグレードが可能だ。

 企業向けブログ市場は、サイボウズのアンケート調査によると、全調査企業のうち約5%がブログを社内の情報共有ツールとして活用しているという。中光マネージャーは、「『1.0』発売時は企業でブログを使う環境ではなかったが、今は状況が変わって、浸透しつつある。市場環境は良好だ」と説明。需要の変化に応じ、新版リリースでの顧客開拓を狙う。