SIerの北電情報システムサービス(並木誠社長)は全国進出を加速させる。SAPをベースとした設備管理システムの構築で実績があることから、まずはプラントなど設備保全業務が重要視される業種をターゲットに営業を強化する。北陸電力グループで富山県に本社を置く同社は、これまでグループ向けの売上高が全体のおよそ8割を占めてきた。設備管理をテコにグループ外の顧客を開拓することで外販比率を高める。

 過去に北陸電力がSAPの設備管理システムを導入したときに、同社はシステムの構築を担当。SAPベースで大規模な設備管理の構築経験があるSIerは、「全国的にも数が少ない」(並木社長)ことから差別化が可能と判断した。設備保全の業務ノウハウも豊富なことから大規模なプラントを持つ企業向けの売り込みに力を入れる。

 システム構築の高い技術力を持つものの、これまでオリジナルのパッケージソフトやサービスなど特徴ある独自の商材に乏しい傾向があり、「グループ外に向けた展開スピードが思うようにあがらない」のが課題だった。設備管理システムの外販や近年需要が高まっている組み込みソフトなどの事業領域への進出を加速させることで事業拡大を目指す。

 昨年度(2007年3月期)売上高はグループ向けのハードウェア販売などの特需があったため、例年より多い約50億円に達した。ただ、昨年度を除いたここ数年の平均値で見ると年商40億円で推移。新規顧客の開拓に力を入れることで、早い段階でグループ外での売り上げを倍増させる考えだ。