日本ヒューレット・パッカード(小出伸一社長)は、UNIXの「HP-UX」に対応したブレードサーバーを市場投入した。好調なブレードビジネスの波に乗り、国内UNIX市場でのシェア拡大を図ることが狙い。シェア50%が当面の目標だ。

 「HP Integrity BL870cサーバブレード」は、ブレードシステムに対応したUNIXサーバー。ミッションクリティカル環境での利用を想定し、「ミッドレンジを顧客として獲得することに加え、業務アプリケーションへの対応など高可用性が求められるシステムを狙う」(松本芳武・執行役員エンタープライズストレージ・サーバ事業統括)としている。

 これまで拡販を図ってきたUNIXの「Superdome」と、前機種のブレードサーバーである「BL860c」の中間製品に位置づけているようだ。

 同社は、国内ブレードサーバー市場でトップシェアに浮上したという。調査会社のIDCジャパンによれば、2007年第3四半期(7-9月)の出荷台数シェアで32.6%を獲得。2位に大きく差をつけている。松本執行役員は、「第4四半期の結果は調査会社から出ていないが、おそらくトップを維持しているだろう」と好調ぶりをアピール。今回、UNIX対応の新機種を投入することで「国内UNIX市場でのシェアも拡大していきたい」考え。「UNIXでのシェア目標は50%」と自信をみせており、近い将来に達成することを目指している。

 ただ、新しい製品を発売するにあたり課題も出ている。中小規模向けブレードシステム「c3000」を発売するにあたり、同社は販売代理店を大幅に増強し、15社弱から20社以上に引き上げた。榎本敏之・BCSビジネス本部長は、「既存の販売パートナーが拡販の原動力」としているものの、実際にすべての販売代理店がUNIXを売れるスキルを持っているかといえば「必ずしもすべてが売ってくれるとは限らない」と認める。販売代理店の増強や支援プログラムの刷新で強化を図ることが必要といえそうだ。そのため、「当面は、市場を掘り起こしていくことがメーカーとしての責務」(榎本本部長)と、直販メインを示唆する。

 なお、サン・マイクロシステムズのUNIXである「Solaris」のユーザー企業に対し、HP製ブレードサーバー2台以上で1台を無償にするほか、ライセンスも無償で提供。2倍でサーバーを下取るサービスや無償でのシステム移行も実施する。