ソニーとシャープは、大型液晶パネルモジュールの生産、販売の合弁会社を設立することで合意した。

 シャープが大阪府堺市に建設中の第10世代の液晶パネル工場を分社化。シャープが66%を、ソニーが34%をそれぞれ出資し、出資比率に応じて両社がパネルを調達することになる。

 ソニーは、韓国サムスンとの合弁であるS-LCDから液晶パネルを調達してきたが、この拡張ラインとなる韓国・湯井(タンジョン)の8-1ライン第2期投資では、ソニーは投資しないことを明らかにしており、2009年以降、堺工場からの調達量が増加する可能性が高い。

 ソニーの中鉢良治社長は、「パネルの安定調達が可能になり、名実ともに世界一のテレビメーカーを目指す。今年度は15-20%のシェアを目指す」とし、シャープの片山幹雄社長は、「世界トップメーカーのソニーが新たに加わる。飛躍的なイノベーションを実現することができ、液晶パネルメーカーとして世界ナンバーワンを目指す」と語った。

 シャープは、今後、パネルの外販を強化していく姿勢を示しており、半導体を含めた協業を発表している東芝、資本関係があるパイオニアに続いて、薄型テレビで世界最大シェアを誇るソニーとの協業体制が確立したことで、外販による液晶パネル事業の拡大にもメドをつけた。

 一方、ソニーは、有機ELパネルの中大型化に向けた生産技術確立を目指して220億円を投資し、愛知県知多郡のソニーモバイルディスプレイ東浦事業所において、TFT工程からEL成膜工程の生産設備を強化することを発表した。ここで生産するガラス基板サイズは、600mm×720mmとなり、09年度を目標に、20インチ以上の量産化を視野に入れる。