NEC(矢野薫社長)は、IPのネットワークを利用した映像配信サービス「IPTV事業」に本格参入すると発表した。通信事業者向けにEnd-to-EndのIPTVソリューションや映像配信システムを提供するとともに、海外にも事業進出する。

 IPTVは、一部ではサービスを開始しているが、高品位なビデオオンデマンド(VoD)サービスや付加価値情報サービスなどを提供するには、帯域保証されたネットワークであるNGN(次世代ネットワーク)が適している。同社ではIPTVのサービス基盤を確立することで、既存のサービスからのマイグレーションや、NGN環境ならではの高度なサービスの構築を容易にし、市場の拡大を図る。

 具体的には、ネットワーク基盤から配信サーバー/宅内端末まで、フルライン/フルレイヤの同社製品群を用いたEnd-to-EndのIPTVソリューションにより、通信事業者やユーザーの求めるサービス品質制御(QoS)/ユーザー体感品質(QoE)、高度なセキュリティ保証による高品質かつ快適な双方向サービスを提供する。

 また、IPTVソリューションの中核システムである映像配信システム(VoDサーバー)「NC7500-VD」を4月に発売。キャリアグレードの信頼性を確保し、無停止での映像配信サービスを実現するとともに、コンテンツの保護機能などにより、著作権を守る強固なセキュリティへのニーズにも対応する。

 さらに、香港、タイのIPTV商用サービスで実績のあるCASCADE社製ミドルウェア「QualiTVision」を導入し、タイムシフト、ネットワークPVR、双方向サービスなど先進的な映像ソリューションを可能にするほか、CASCADE社のNetwork Equipment PartnerとしてVoDサーバーをはじめとした関連機器を提供。これらにより、海外の通信事業者にもIPTV事業を展開する。