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東北の主要ITベンダー ウェブ開発コミュニティを設立 能力向上や情報共有の場を提供
2008/03/17 20:55
週刊BCN 2008年03月17日vol.1227掲載
TDCは、「何でも自由に話し合えるフラットでオープンなコミュニティ」をコンセプトとして、東北地域に根ざした活動を進めていく。参加する企業や個人、教育機関などがアイデアや持ち味を生かせる相互交流の場を提供。ブログやSNSなどインターネット上のコミュニティ形成に加え、勉強会やセミナーなどの開催でリアルなコミュニケーション環境も整える。事務局長を務める和田克明・フライトシステムコンサルティングSI事業部長は、「東北には業界団体が多く存在するが、ほとんどが経営者を対象としたもの。現場のつながりが少ないことから、コミュニティが誕生した」としている。
現時点での参加企業は、フライトシステムコンサルティングをはじめ、トライポッドワークスやサイエンティアなど仙台にオフィスを構えるベンダーを含めて14社。後援には、宮城県や仙台市、宮城県情報サービス産業協会など6団体が賛同した。直近の活動内容については、4月から夏にかけてRailsやSeaserといった最新技術の勉強会や、夏頃をめどにアイデア創造に向けた合宿を予定する。
また、新しい開発スキルがビジネスに結びつく仕組み作りも模索。運営会社を務めるトライポッドワークスの佐々木賢一社長は、「開発者のスキルを“見える化”することで、ユーザー企業からの受注獲得や他地域のベンダーとアライアンスを組むといった環境も整えていきたい」意向を示す。加えて、他の地域で構築されている開発者向けコミュニティとの連携も進めていきたい考えだ。
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