日本SGI(和泉法夫社長)は3月19日、大容量ファイルサーバーシステムと超高速コンピュータ「SGI Altix 4700」を北陸先端科学技術大学院大学(北陸先端大、潮田資勝学長)に納入し、稼動開始したと発表した。

 北陸先端大の情報科学センター(松澤照男センター長)は91年4月の設立以来、教育研究用として先端科学技術分野の進展や変化のスピードに対応するために多様なコンピュータ機器を設置し、全学の教職員および学生に提供している。

 そのなかで、大容量データ処理と、高速で大規模な科学技術計算ニーズの高まりに応えるため、高信頼・高速な100TBの容量をもつ大容量ファイルサーバーシステムと、「デュアルコア インテル Itanium 2プロセッサ」を96個搭載し、2.25TBの共有メモリをもつ超高速コンピュータ「Altix 4700」を導入することにした。大容量ファイルサーバーシステムでは、「ONStor Bobcat 2280」と「SGI InfiniteStorage 4500」を活用した。

 北陸先端大は、大容量ファイルサーバーシステムの導入理由について、高速性と大容量性を両立しながら24時間連続してサービスを継続できる信頼性と、サーバーやディスクを仮想化する技術による柔軟性などを挙げている。

 一方、「Altix 4700」は、大規模な科学技術計算シミュレーションでもメモリの制約を受けることなくプログラムが可能な点や、単一のLinuxシステムイメージをもち高度な並列計算ができる点などを理由にしている。

 今後、北陸先端大では、大容量ファイルサーバーシステムを学内にある全端末から、ユーザーが作成したファイルの保存・共有を利用可能にする予定。「Altix 4700」は、物質の分子や原子レベルの高速シミュレーションによる物性解析および新材料の開発、生体内流れシミュレーションによる疾病の診断・治療支援システム、暗号化技術の開発や人工知能研究のための推論システムとして活用する。