日本アバイア(藤井克美社長)は、UC(ユニファイド・コミュニケーション)関連のパッケージ製品「アバイア・ユニファイド・コミュニケーションズ・エディションズ」を5月から発売する。複数のサービスをパッケージ化して管理の容易性を実現。1サービスを個別に購入した場合と比べて価格を7割安に設定することで導入の壁を低くした。これにより、国内市場でUCを浸透させる方針だ。

 5月に投入予定の製品は、UC関連のアプリケーションサービスに必要なミドルウェア群「アバイア・ユニファイド・コミュニケーションズ・エッセンシャル・エディション」と、アプリケーションサービス群「アバイア・ユニファイド・コミュニケーションズ・スタンダード・エディション」をパッケージ化したものだ。

 これまでUCのプラットフォームやアプリケーションサービスなどを個別に販売してきたが、ユーザーと見込まれる企業からは「どのアプリケーションを購入すればいいのか分かりづらい」「1アプリケーションでは導入メリットが明確にならない」といった声があがっていた。その対応策として、パッケージ化することで課題を解決したわけだ。

 また、UCサービスを導入している企業がコストメリットを見出せずにいることから、価格を下げることで導入障壁を取り除いた。ソフト提供後のサポートビジネスで利益を確保するビジネスモデルにシフトすることにより、思い切った価格戦略を打ち出すことが可能となった。

 低価格のパッケージ製品を発売する理由について、橋村信輝・ソリューションマーケティング部ソリューションマーケティングマネージャは、「IPテレフォニーは、コスト削減として認知されてきているものの、IPテレフォニーなどを活用して業務効率化につなげるUCはユーザー企業がメリットとして捉えていない」としている。最近では、在宅勤務などで企業のワークスタイルに変化が訪れつつあるものの、UC関連の製品・サービス導入と結びつかないようだ。企業が社員のコミュニケーションの効率化に投資しないためである。同社では、「メーカーがメリットを上手く伝え切れていない」(間野美紀・ソリューションマーケティングマネージャ)ことが阻害要因とみている。

 米国では、すでに同パッケージが発売されており「新規ユーザーの獲得につながっている」(橋村マネージャ)ため、日本での発売に踏み切った。国内市場のUC浸透に同パッケージがいかに寄与するかに注目が集まりそうだ。